快体健歩療術院・快体健歩ランニングクラブ

2021年07月28日(水)

アキレス腱の痛み Aさんのケース

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、アキレス腱滑液泡炎などがあるアキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、アキレス腱滑液泡炎などがある
【クライアントさんプロフィール】
男性40代、走歴5年、月間走行距離約100km。20
19年の3回目のフルマラソン4時間台前半が自己ベスト。
昨年より違和感、痛みがあり、走るほどに徐々にではあるが悪化を感じている。12月にレース出場希望。
これまで二つの整形外科でレントゲンとエコーによりアキレス腱周囲炎またはアキレス腱滑液包炎との診断を受ける。

【トータルカウンセリングによる診断結果】
快体健歩ご来院の目的、ご本人の要望は「オーダーインソールによる改善」でした。トータルカウンセリングを行い、オーダーインソールの設計データを入手するとともに、症状の確認と予防策に必要な原因追求をさせていただきました。
トレーニング要因としては、準備運動、整理運動の不十分と、練習の最後に入れることがある短いスプリントや坂ダッシュが上げられます。
「最後にスピードを上げる」・・・行っているランナーは少なくないと思いますが、これは要注意です。「もう終わりだし余裕もあるから速いイメージで気持ちよく終わりたい」という気持ちはわかりますが、急な刺激、ストレスという点で実は故障リスクが高いす。全否定しているのではなく、ダッシュ以外の練習メニューも合わせた計画性と負荷の大きさがマッチしていれば効果的ですが、マッチしていなければ効果は無くリスクが高まるということです。特に整理体操をないがしろにする場合はさらに高リスクとなります。

状態要因の診断では、しなやかで力強い筋肉は高評価でした。障害の関連で注目したのは歩行時の足の着地位置が極端に内側に入る点でした。(トレッドミルの画像参照)黄色の骨のライン、アキレス腱の中心のラインが水平より大きく傾いています。
実はAさんは3年前のランニング講習会を受講されていたので、その時のランニングの背面からの撮影動画を引っ張り出してみたところ、内側への脚の傾き、ズレは顕著でした。
こうした特徴は、内くるぶしの内側への倒れ込みを誘発して足底腱膜炎になるケースが多いと思いますが、Aさんのケースでは足自体は傾かず真横内へスライドしているのでアキレス腱の障害につながったと考えます。大元の原因は骨盤周辺(特に内側)の柔軟性の不足と考えられます

【対処法のご提案】
痛みの緩和と再発予防のために以下のサポートを行うことにしました。
オーダーインソールで着地による足根部から上の不安定軽減
骨盤から下の脚の動きを改善させるエクササイズ、ウォーキングレッスン
・下腿三頭筋と股関節回りのストレッチバリエーションのレッスン

今回のケースでは、裸足での歩行動作の足の動画と背面からのランニングフォーム動画が重要な情報となりました。
これらは整形外科では見てくれません。快体健歩でこそ明らかにできたことであり、良かったです。

状態と症状の原因把握、改善策策定に、トータルカウンセリングをどうぞ。
https://www.kaitaikenpo.com/clinic/counseling/

ランニングフォームの動画撮影は講習会やパーソナルレッスンをどうぞ。
https://www.kaitaikenpo.com/running_form/

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2021/07/28 07:16 | 痛み・障害 治療のお話 | コメント(0)

2021年06月30日(水)

膝の内側の痛み Gさんのケース(2)

源田さんのMRI検査結果は、内側半月板損傷でした。「亀裂が入っている、治療をするなら手術、走ると亀裂が広がるかも…」とも言われたそうです。
私の見立てのとおりです。

症状やランニングの現況など、初診のお話は「膝の内側の痛み Gさんのケース(1)」をご覧ください。


ランニング講習会などでも申し上げてきましたが、「“レントゲンで異常なし”というは骨の連続性の異常が見られないということだけで、それ以外には言及しません。」ということです。割合からすれば、多くのランニング障害、スポーツ障害の中で、レントゲンで明らかになる骨折や脱臼などが占める割合はとても少ないです。
「レントゲンで骨の異常なし」と聞くとホッとして診察を後にしてしまうかもしれませんが、実は何の解決にもなっていません。診断する側も、それ以上の「だったら何なの?」を追求して調べて治療に進むことは稀です。せいぜい、痛み止め、湿布薬、安静指示程度で終了になります。

ましてや「こうすれば走れるようになる」は論外で、走らないこと、ランニングを辞めることを勧められることも少なくないでしょう。私もそう言われた経験者ですし、(「あなたの体は走るのに向いていない」とまで言われました。)そう言われた人を何人も見てきました。
「普段の生活ができるのであれば・・・、一歩ふみこんで仕事に差し支えないのであれば・・・、痛くならない状況を作りましょう → 走らない」
―― そのとおりでしょう。ランニングに限らず、すべての市民スポーツにおける痛みや違和感の治療から再発予防の面倒までをみるとすれば、病院も接骨院も、日本の医療費もいくらあっても足りないと考えると納得もします。
それにしても、「知って、治して、走りたい」に対して「骨の問題なし、以上。お大事にどうぞ」というすれ違いは何とかならないのでしょうか。
これに関しては場を改めて発言したいと思います。

さて、源田さんは私のトータルカウンセリングと整形外科のMRI診断の結果を受けて、「長くモヤモヤしていた事がスッキリ解消され、これからやるべき事が見えてきたので本当に相談に行ってよかったです。走るとまた繰り返しそうなので、しばらくは歩いてみようかと思います。カロリーの管理はしていなかったので意識してみます。」との感想をいただきました。
私の方でも、これで症状がより明らかになったので、さらに具体的なサポートメニューを絞って提案することができます。
トータルカウンセリングはこちら

 

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2021/06/30 10:37 | 痛み・障害 治療のお話 | コメント(0)

2021年05月21日(金)

膝の内側の痛み Gさんのケース(1)

4月に初回ご来院いただいた50代女性ランナー(仮名)源田さんのケース

走歴15年、スポーツ経験はそこそこ多い。10㎞程度を週に2,3回走るジョガー
昨年から膝の内側に痛みを感じるようになり、痛みが落ち着いてから走るとまた痛むの繰り返し。
レントゲンでは異常なし。ちゃんとしたシューズで走っていなかったのが原因か?と、シューズを新調して市販のインソールを使っても改善無し。
 
トータルカウンセリングを行った結果、内側半月板やの疑いが強く、そうでなければ縫工筋など大腿の筋肉の腱の炎症との見立てを出しました。
原因は何でしょう?
ランニングの頻度、速さ、距離、時間などにおいて、初もの、いきなり、過度などのストレス(=トレーニング要因)はほとんど見られません。レベルやマジ度に関わらずマラソン大会に出ないジョガーではこうした場合も少なくありません。
逆に言えば、大会を楽しむランナーの故障では思い当たるトレーニング要因がほぼ見られるということです。
さらに源田さんの場合は、歪み、筋力、柔軟性などの状態要因も見られませんでした。
両側で痛むことなど総合的に判断すると、「同じランニング(トレーニング)は行っているが強化にはなっておらず、加齢による劣化が勝ってしまった」と考えます。
主原因がはっきりしないということは「悪いところが特にない」という点では良いですが、「再発防止の決め手が難しい」という点ではちょっと困ったことでもあります。

痛みの緩和と再発予防に向けて、できる策はいくつかありましたが、整形外科でのMRI診断を勧め、ご本人も納得していただいたので、撮ってもらい、結果を見て次のステップに進むことにしました。
 

2021/05/21 16:19 | 痛み・障害 治療のお話 | コメント(0)

 プロフィール
佐々木誠プロフィール

佐々木 誠 (ささき まこと)

快体健歩代表
快体健歩療術院院長
快体健歩ランニングクラブ代表

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